目次作成プラグイン「SimpleTOC」のデザインを毎回同じにカスタマイズしたくて、共通パーツとして保存できないか調べていたとき、「再利用ブロック」と「パターン」という2つの機能があることを知った。
でも、どちらも「使い回せるブロック」なのに、見た目も操作もすごく似ていて違いが分かりづらい。
実際に触ってみると、パターンから登録するようになっていて、再利用ブロックはその中の一種という扱いだった。どちらも試してみたけど、あとから中身を調整したくなることが多いので、今回は再利用ブロックの方を選んだ。

パターンとは?

「テンプレートみたいに繰り返し使えるブロック」のこと。
WordPress公式やテーマ側が用意してるものもあるけど、自分で作って保存もできる。

パターンの特徴:

  • 見出しやボタン、目次など、ちょっとしたデザインを毎回使いたいときに便利。
  • 呼び出すと“コピー”されるだけなので、記事ごとに個別に編集できる。

再利用ブロックとは?

パターンの一種だけど、内容が「同期」されている特殊なタイプ。
ある場所で変更したら、他のページにも一括で反映される。

再利用ブロックの特徴

  • 一度変更すれば、同じブロックを使ってる全ページに反映される。
  • 注意書きやお知らせみたいに、全体で共通にしておきたい内容に便利。
  • 編集時にうっかり全ページに影響することがあるので、取り扱い注意。

パターンと再利用ブロックの違い

最初はすごく似て見えるけど、実際には「中身がリンクしてるかどうか」がいちばん大きな違い

パターンは2種類ある

  • WordPress公式の「登録済みパターン」:編集不可(使い捨て)
  • 自分で作る「カスタムパターン」:あとで編集もできる

比較表

比較項目再利用ブロックパターン(同期なし)
主な用途同じ内容を共通化して使うテンプレ的に繰り返し使う
編集の影響変更が全体に反映される他の場所には影響しない
呼び出し方法「再利用ブロック」から挿入「パターン」から挿入
通常ブロック化明示的に変換が必要自動で通常ブロックになる
よく使う場面注意書き、広告、目次など記事構成テンプレ、定型文

実際に再利用ブロックでSimpleTOCを登録してみた

実際に目次プラグインSimpleTOCのカスタマイズを再利用ブロックに登録してみた。

  1. GutenbergでSimpleTOCブロックを追加
  2. そのブロックを選択し、ブロックメニューから、表示したい階層、番号の有無、折りたたみのON/OFFなど、設定を調整
GutenbergでSimpleTOCブロックを選択し、右側の設定メニューで表示内容をカスタマイズしている画面
GutenbergでSimpleTOCブロックを選択し、右側のブロック設定パネルから階層や番号などをカスタマイズできる
  1. 再度投稿内のブロックを選択、ブロック右上の︙メニューから「パターンを作成」を選択
SimpleTOCブロックを選択し、「︙」メニューから「パターンを作成」を選択する手順画面
SimpleTOCブロックの設定画面。右上の︙(オプション)メニューから「パターンを作成」を選択することで、カスタムパターンとして登録できる。
  1. 「同期」にチェックを入れる
    (※これを入れないとテンプレになるだけなので注意)
  2. 名前を入力(例:「Contents」など)
  3. カテゴリーを入力(「目次」「SimpleTOC」など)
    このカテゴリーはブログ記事のカテゴリとは別で、パターンを整理するための分類タグみたいなもの。
    入れなくても保存できるけど、あとで大量にパターンが増えてきたときに探しやすくなるから、
    シンプルに 「目次 」とか 「SimpleTOC 」とか付けておくと便利◎
  4. 「追加」ボタンを押す
「パターンを追加」画面で、名前・カテゴリーを入力し、「同期」スイッチをオンにして登録する手順
カスタムパターンを登録する画面。同期にチェックを入れると、再利用ブロックのように複数の場所で内容が連動する。

このやり方を覚えておくと、デザインや構成を統一しやすくなる。

再利用ブロックの呼び出し方

  1. 「+ ブロック追加」から 「パターン」タブを選ぶ
  2. 「保存済み」や作ったパターン名を選択
WordPressエディタのPC版で、パターンタブを開き、使用可能なカスタムパターンを一覧表示している様子
「+ ブロック追加」から「パターン」タブを選択することで、登録済みのカスタムパターンを呼び出せる(PC画面)
WordPressエディタのスマホ版で、パターンタブを開き、使用可能なカスタムパターンを一覧表示している様子
「+ ブロック追加」から「パターン」タブを選択することで、登録済みのカスタムパターンを呼び出せる(スマホ画面)
  1. パターン名の中身が開くので、該当のものを選択
WordPressモバイルエディタでパターンタブを開き、「SimpleTOC」カテゴリに登録したパターン「Contents」を選択する画面
スマホでも「+追加」→「パターン」→「カテゴリ」から、登録済みパターンを選んで挿入できる(この例ではSimpleTOCの目次)

頻繁に中身をいじるようなパーツ(見出し構成とか)はパターンにしておく方が安心。
逆に、毎回同じ文章を出したいとき(特定のお知らせ文など)は、再利用ブロックの方が向いてる。

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